こちらの記事では、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの新しい報酬体系について解説しています。
Uber Eats 配達パートナー向けの記事です
- Uber Eats の新料金体系について
- 旧料金体系との違い
- Uber Eats 新料金の変更点
- Uber Eats 新料金の適用エリア
- Uber Eats 新料金のメリットデメリット
- 筆者の新料金後の配達実績
2021年5月10日からこの新しい料金体系が適用されています。
フードデリバリー配達パートナー(Uber Eats/Wolt/出前館/menu)。クロスバイクからバイク(ハンターカブ)に乗り替えて埼玉エリアで配達。主にさいたま市内で稼働。2019年6月から開始、今も現役。 週に3~5日程、40~80件(筆者の直近Uberの売上について)。
↓Uber Eatsで現金対応時の使用アイテムと運用法について
まずは、新料金体系のまとめからお伝えしますね。
Uber Eatsの新料金体系まとめ【この記事の結論】
今回の新料金は、
Uber Eats側からは公式に
内訳や計算式が発表されていません
僕も具体的な計算式を導き出す事が出来ませんでした、というか現状だと正確な内訳を知るのは無理だと思います。
専業組には若干不利に、
ピンポイントで働く副業組は
有利になった印象
- 新料金は具体的な内訳や計算式が不明確
- 旧料金に対して報酬額は微減
- 報酬算出ポイントは距離よりも時間!?
- 内訳が不透明な配達調整金額が報酬の半分以上を占めている
- リクエスト受付画面の変更で配達しやすくなった
- 以前からの配達員の悩みを解決してる
- 地域差はあるが新料金の算出法は全国同じ
- SNSでは旧料金体系と比べ収入減少傾向
なので、僕が調査した範囲+新料金体系で稼働した体感&推察での解説となります、ご了承くださいませ。
まずは、新料金体系の適用エリアについてみてみましょう。
Uber Eats 新料金の適用エリア
2021年5月10日から始まった新しい報酬体系は、日本のUber Eats全サービスエリアで適用されています。
適応日 | エリア |
---|---|
2021/05/10~ | 日本の全サービスエリア |
新料金体系は、2021年3月1日に京都市と福岡市で、4月12日から神奈川県と那覇市で導入されていました。
旧料金体系は、エリア毎に算出方法が異なっていましたが、今回の新しい報酬体系から全エリアで算出方法が統一されました。(※ エリアによって数字の差はアリ)
次に、旧料金体系から何が変わったのか、変更点についてみてみましょう。
Uber Eats新料金の変更点(旧報酬体系との違い)
Uber Eats新料金と旧料金体系の大きな違いは、①『リクエスト画面の表示』と②『配達報酬の算出方法』の2点です。
- リクエスト受付画面の表示
- 配達報酬の算出方法
一つずつ見ていきましょう。
①リクエスト受付画面の表示変更
注文を受付ける際のリクエスト(注文)受付画面の表示が大きく変更されました。
- 最低配達報酬の表示
- 配達先までの距離と時間の表示
- レストラン名の表示
- 配達先(注文者住所)の表示
- リクエスト受付時間の短縮
以前は、レストランの位置(地図上のピン)とレストランまでかかる時間のみが表示されていました。
これまでレストランで料理を受け取るまで不透明だった配達先が、リクエスト受付の時点でわかるようになりました!
これにより、配達パートナーは注文を受け付けるかどうかの判断材料が増えて、より稼働しやすくなりました。(以前は地図に表示されるピンの位置でレストランを把握し判断していた)
初めて知る人の為にも1つずつ詳しく解説していきます。
1.最低配達報酬の表示
このリクエストを受ける事で貰える配達報酬の最低金額が表示されています。
あくまで最低配達報酬額なので、『配達調整金額…道が混んでいたり、料理の受取で待たされる』により配達報酬額が増える可能性があります。
配達調整金額については、もう少し下の方で詳しく説明しているから今はざっくり理解でOK!!
2.配達先までの距離と時間の表示
現在自分がいる場所からレストランで料理を受け取り、注文者へ届けるまでにかかる予定時間とおおよその距離が表示されています。
3.レストラン名の表示
料理を受け取るお店の名前と住所が表示されます。
4.配達先(注文者住所)の表示
注文者の住所が表示されるようになりました。
注文者の住所が表示された事で、ある程度配達可動範囲を自分でコントロール出来るようになったから、次の配達へのタイムロスを減らす事が出来るようになりました。
iphoneとandroidで表示が若干違うようだよ。アンドロイドだとマップに注文者の住所にもピンが刺さっていて、直感的に配送先がわかるようになっているみたい。
僕はiphoneなので、先程の画像を見ても地図上に注文者のピンは刺さっていません。
iphoneの場合、地図上に注文者のお届け先ピンが表示されないので、住所をある程度把握しておく必要があります。
↓一軒家の配達対策!!号までわかる無料地図アプリと号の法則について
5.リクエスト受付時間の短縮
以前はアプリにリクエスト(注文)が入ってきた際は、1分間の猶予がありましたが、新料金体系では30秒に短縮されています。
リクエスト画面の表示項目が増えた事で、注文の受付時間を短縮したみたいだね。
②配達報酬の算出方法
次に、一番大きな変更点である新しい配達報酬の算出方法についてです。
冒頭でも言いましたが、今回の新料金についてUber Eats側からは具体的な計算式が発表されていません。
新しい報酬体系後の報酬実績から導き出せるかと思ったけど無理でした。なので、あくまでわかる範囲の解説と考察になります、さーせん。
以前の料金体制は、距離のみをベースとした算出方法でした。
新料金は、配達に要する時間や注文数、配達パートナーの数、料理の待ち時間や道の混雑状況なども算出のポイントに加わっており、以前の報酬算出方法とは大きく異なっています。
現役の配達パートナーが最も気になっている部分だね、新料金の算出方法をより細かく見てみましょう。
Uber Eats新料金の詳細について
Uber Eatsは、新料金体制として繁忙時間に応じて報酬が変化する『ダイナミックプライシング』要素を導入しました。
まずは、新料金体系になってから稼働した僕の配達実績をみてみましょう。
新料金後の筆者の配達実績(新料金サンプル)
⇓(続く)
※ 2021/06/07に埼玉エリアにて自身のアカウントにて配達した際の報酬記録です。(報酬は時間、地域、プロモーショ ンによって異なります)
朝からお昼前ぐらいまで稼働した配達報酬例です。
- 朝は配達報酬が低め
- 配達距離の影響が低い
- ベース料金は100~200円あたり
- 配達調整金額が報酬の半分以上を占めている
- ブーストのかかり方が旧料金と違う
- 時給換算:平均1,200円~1,600円(クエスト抜き)
- 旧料金と比べて微減
朝の配達報酬は低く感じますが、時給換算すると約1,600円でまずまずの数字。
ただ、そんなに都合よく注文は入らないのであくまで目安として捉えてください。
また、他の各報酬のかかった時間と報酬額を参考に、クエストを抜いて時給換算しても1,200円~1,600円と聞こえは良さそうですが、上記のデータはブーストが適用されての報酬額。
朝の低料金やブーストのコストカットも考慮すると、旧料金と比べて1件約30~50円くらいの微減かなと。
ただ、僕は専業ではなく副業組でピンポイントで働くことが多いので(今回のデータも含む)、正確なデータではありません。
SNS等でも他の配達パートナーを見ていると、旧料金体系と比べると収入が少し減ったと言っている人が多い印象ではあります。(増えていると言ってる人もいます。)
上手に立ち回っている人は新料金体系でも稼いでそう。
↓筆者の埼玉エリアでの2019年と2022年の報酬を比較しています
新料金算出方法
下記画像は、Uber Eatsから届いた新料金体系の案内メールに添付されていた画像です。
以下が、新料金の算出方法となります。
報酬額 = 配送料 + プロモーション – サービス手数料(10%) + チップ
(配送料 = 基本金額 + 配達調整金額)
新料金体系は、4つの要素から構成されています。
- 基本金額(ベース)…配達で獲得する配送料の基準となる金額
- 配達調整金額…特定の状況に置かれた際に加算される調整金額
- プロモーション(インセンティブ)…配送料とは別に用意されている特別報酬
- チップ…注文者から任意で貰える報酬
1つずつ、解説していきます。
①基本金額(ベース)
配達で獲得する配送料の基準となる金額。
配達に費やした時間と距離がわかっても、その時間帯の注文数や配達パートナーの人数によって変動するとなると、内訳予測がかなり難しくなってしまいます。
正確な内訳予測は難しいですが、ベース料金はざっくり100~200円です。
②配達調整金額
基本金額に加えて加算される調整金額。
こちらの配達調整金額が報酬の半分以上を占めています。
以下のようなシチュエーションで調整金額が加算されます。
3つ目の補足をすると、距離が遠かったり配達パートナーから敬遠されがちなレストランなど、何らかの理由で拒否されやすいリクエスト(熟成案件)という事だと思います。
ただ、自転車の場合、道の混雑する状況は少ないだろうし、具体的にどのくらいの時間料理を待てば加算されるのかなど、不透明な部分が多いのは事実。
実際の配達調整金額の内訳は見る事が出来ないので、どのような算出をされているのかは不透明だし、内訳予想するのも難しいです。
きっと誰かがそのうち導き出してくれるでしょう!
③プロモーション(インセンティブ)
インセンティブに関しては、以前と内容は変わりません。
- ブースト…指定された時間と場所で配達することにより、1回ごとの配達の基本料金が〇倍UP
- ピーク料金…注文が殺到or配達パートナー不足のエリアは配送手数料が+〇円UP
- クエスト…指定された期間内に指定回数を配達するともらえる特別報酬
唯一、ブーストに関して補足があるよ!
⇓インセンティブの詳しい解説について
⇓クエストの詳しい解説について
④チップ
チップに関しても以前と内容は変わりありません。
注文者の任意でアプリ内から配達パートナーに送る事が出来ます。
新料金の変更点や算出方法については以上です。最後に、新料金のメリットとデメリットについて解説し、改めてまとめをみて終わりです。
Uber Eats新料金のメリットデメリット
Uber Eats新料金のメリット
- 配達先がわかるようになってリクエストが選別しやすくなった
- 配達地域を調整できてタイムロスが減る
- ピークタイムの報酬が高い
- 調理の待ち時間も報酬加算ポイントに
- 手続きが厄介な施設やタワマン配達も加算ポイントに
- 不人気リクエスト(熟成案件)の報酬が高くなる
リクエスト受付画面の変更は、配達パートナーにとっては働きやすくなって大きなメリットだと言えます。
また、今までの問題点であった料理受取の待ち時間や煩わしい施設の手続きなどのタイムロスも加算ポイントとなるのは嬉しい点です。(どのくらい加算されるかは不透明ですが…)
Uber Eats新料金のデメリット
- 報酬の正確な内訳、計算式がわからない
- 早朝や深夜帯(オフタイム)の報酬が低い傾向
- ブーストの報酬ダウン
唯一のデメリットは、正確な内訳が分からないという事。
ではありますが、実際に稼働してみて旧料金との大差は感じませんでした。
オフタイムの報酬が低い傾向にある事は、オールタイム稼働している専業勢にはやや不利かなという印象です。
Uber Eatsの新料金体系まとめ
専業組には若干不利に、
ピンポイントで働く副業組は
有利になった印象
- 新料金は具体的な内訳や計算式が不明確
- 旧料金に対して報酬額は微減
- 報酬算出ポイントは距離よりも時間!?
- 内訳が不透明な配達調整金額が報酬の半分以上を占めている
- リクエスト受付画面の変更で配達しやすくなった
- 以前からの配達員の悩みを解決してる
- 地域差はあるが新料金の算出法は全国同じ
- SNSでは旧料金体系と比べ収入減少傾向
配達パートナーにとって都合が良くなった部分があれば、逆に不満の出そうな部分もありました。
正確ではありませんが、報酬は微減の傾向。
twitterを見ていると、やはり旧料金体系に比べて収入が減少している人が多いです。
実際にUber Eatsも徐々に配達パートナーのコストを削減しているのではないかと思います。
現状は報酬が微減で済んでいますが、いつまたコストカットされるかわかりません。
Uber Eatsやフードデリバリーでより上手に稼ぐには
雨の日で上手に稼ぐ
雨の日は、雨クエストという特別報酬が出ますし、ライバルが減ってオーダーが増えるので稼ぐチャンスです。
↓雨の日に配達をするメリットとデメリット
↓雨の日に配達をする為のアイテムについて
フードデリバリーを掛け持ちして収入を安定させよう
最近の配達パートナーの傾向として、複数のフードデリバリーサービスを掛け持って自分の都合の良い上手な働き方をしています。
僕も現在は3種のフードデリバリーを掛け持ちしています。
どこのフードデリバリーサービスも基本的に登録は簡単に出来るので、まだUber Eatsしかやってないよ!という人は、どんなサービスがあるかだけでも目を通してみても良いかもしれません。
これから始める人や現役配達パートナーさんに少しでもお役に立てたら幸いです。
Uber Eatsをこれから始める人向けの記事
↓Uber Eatsの配達の流れ(注文受付から料理のお渡しまで)について
↓Uber Eatsの配達バッグ(ウバッグ)の中身や運用法について
↓Uber Eatsを始める際に最低限必要なアイテムとあれば便利なアイテムについて
↓Uber Eats配達の現金対応のメリットとデメリットについて
コメント